アンチゴチではない漫画

 ネットで自主的に公開されてたり、同人で自費出版されてたりする作品でたまに見かける、ネーム(吹き出し内のセリフ)の書体がいわゆる「アンチゴチ」ではなく、すべてアンチック体で作られた漫画が、ごめんなさい、ダメなんだ。

 そもそもアンチゴチなるものが、いつ、誰によって作られ使われ始めたのか、ネットで調べてみても諸説あって、よくわからない。
 さらに、アンチック体のひらがな+ゴシック体の漢字という組み合わせが見やすいか、となると、実はそうでもなかったりする。視認性や可読性で言えば、全部アンチック体あるいは全部ゴシック体でも、それほど変わらないんじゃないかと、個人的には思う。
 それでも、全部アンチック体や全部ゴシック体の吹き出しに違和感を覚えるのは、アンチゴチが漫画のページにおけるひとつの“風景”として眼に焼きついてしまっているから、という、極めて感傷的な暴論を持ち出すしかない。
 逆に言えば、漫画を何十年も読み続けている読者からすれば、アンチゴチではない漫画は漫画ではない、と叫びたくなるくらいの超絶一大初歩的ルールなのだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です